
「服は着られればいい。
風呂敷は物を包めればいい。
人々の生活がせちがらくなると、
安ければいいという風潮が、
一種の生活哲学になっていく。
だが、それはやがて人間や社会からも
大事な思想を奪っていく。
「物」を見る目というのは、人間を見る目である。
優れた「物」の価値を解せない人は、
「他者」をも粗末にする。」
これは 宮本輝著「三十光年の星たち」の中に
書かれている一節です。
世界の奇跡と呼ばれる経済発展を遂げ
GNPがアメリカに次いで第2位となった日本。
(現在は皆さんご存知のとおり中国に次いで第3位)
戦後、多くの先人達が
ひたすら働き続け築き上げてきた日本。
我々に経済的な豊かさと物質的な豊かさを
与えてくれました。
それは間違いなく日本人にとって幸せな時代でした。
しかし、経済的な豊かさ、
物質的な豊かさを求め続けたあまり
望んでいない現実に直面してしまっているのも
確かではないでしょうか。
東日本大震災の復興へ向けての
永い道のりを考えるとき
生活、考え方等「本物」とはいったい何なのかを
今一度考える時期なのではないかと思っています。
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